しかし、ユニフォームへの広告掲載のみが企業の宣伝方法ではありません。ユニフォームそのものをチームに提供する事も、企業にとって大きな宣伝効果となります。
週末に行われたマスターズ決勝では、オーストラリア人のアダム・スコット選手がアンヘル・カブレラ選手とのプレーオフの末、優勝しました。この大会をご覧になられた方も多いと思います。
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アダム・スコット選手(Forbes.com) |
株式会社ユニクロはファーストフードグループ傘下のアパレルブランドで、ファストファッションとよばれる、H&MやZaraといったブランドと同じ分類に属しています。ユニクロは海外戦略に取り組んでおり、全1,137店舗中、292店舗を海外に展開しています(2012年8月末)。しかし、これらのほとんどはアジアに集中しており、一方の欧米では、ヨーロッパに12店舗、アメリカには3店舗しか進出できていません。2012年度の売上げは9,286億円でした。
一方、ユニクロのライバルとなる巨大アパレルブランド、H&Mは2012年、全世界2,776店舗を通じて、220億ドルを売上げており、ユニクロを店舗数及び売上高で大きく引き離しています。
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ノバク・ジャコビッチ選手(Forbes.com) |
さらに、今回、マスターズのチャンピオンもユニクロの選手ラインナップに加わりました。ユニクロがいったいどれだけの金額をスポンサーとして投資しているかはわかりませんが、この両選手は間違いなく、ユニクロの名前やロゴを欧米に広めてくれる事でしょう。また、このように世界ランキング上位の選手複数名とスポンサー契約していることから、ユニクロがH&Mなどの大手ブランドと競合していくほどの底力を持っているという事も言えると思います。
ユニクロが今後、サッカーチームのユニフォームなどを提供する日もくるかもしれませんね。
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