
マンチェスター・ユナイテッドの価値は今なお上がり続けている。AONと交わしたユニフォームへのスポンサー契約は4年間で3,200万ドルと以前のAIGとの契約を50%も上回っている。またNIKEと交わしている商品販売契約の金額もユニフォームのスポンサー契約と同様に上昇すると言われている。現在、NIKEは毎年4,000万ドルチームに支払っているが、2015年からの新しい契約では7,000万ドルにまであがるのではないかと予想されている。さらにマンチェスター・ユナイテッドはチームの株式を香港の株式市場においても公開しようと計画しており、これによりチームの価値の総額を27億ドルにまで引き上げることができると予想している。
NFLもまた急速な成長を続けているスポーツリーグである。過去25年間でテレビ放映による収入が700%上昇している。またチケット売り上げはNFLに限らず、すべてのスポーツリーグにおいて重要な収入源の一つである。NFLの中で一位に評価されたダラス・カウボーイズこのチケット売り上げに注目し、売り上げを増加させるために、12.5億ドルかけて新しいスタジアムを建設した。また、NFLもヨーロッパのサッカーリーグと同様、企業との高額なスポンサー契約に成功しており、各チーム、より高額なスポンサーの獲得と観客動員数の増加に力を注いでいる。
NFLとサッカーリーグの最大の違いは、サッカーリーグにおいてはチームがそれぞれ直接、テレビ放映の契約を結ぶのに対し、NFLはリーグとしてテレビ契約を結び、テレビ放映による収入を均等に32チームに分配しているという点である。またNFLにおいては各チームのチケット売り上げの70%をも全チームに均等に分配している。また、1チームあたりの選手への給与額を規制するサラリーキャップ制度や、最下位のチームから新人を獲得することができる制度など、NFLは興味深い制度を採用している。
NFLはリーグ全体で発展してきた。サッカーリーグにおいて、弱いチームや金銭的な問題を抱えているチームはどうしても優勝する機会を得ることが難しく、また多くの観客を動員することも困難なため、ビジネスとしても運営していくことにも支障をもたらすことさえある。NFLはこの点に気づき、すべてのチームそしてすべての試合が楽しめるようにリーグを組織した。このビジネスモデルの成功により、NFLの全32チームがランキングに選出される結果を生み出したのだろう。
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